筋骨隆々の肉体と禿頭がトレードマークのクレイトスさんでお馴染みの「God of War」は,シリーズ累計1100万本以上の売り上げを誇る人気作。今回紹介する「God of War: Ghost of Sparta」は,PSP版God of Warの第2作で,PSPのゲームでありながら,しっかりと“God of Warしてる”点が大きなウリだ。
開発がアナウンスされてからまだ日が浅い本作だが,今年のE3では,販売元であるSony Computer Entertainmentブースで早くもプレイアブル出展されていた。さっそく遊んでみたので,その感想をお伝えしよう。
……とその前に,一応,同シリーズの概要をざっくり説明しておくと,襲い来る無数の敵をなぎ倒していく爽快さ重視の3Dアクションゲームだ。シリーズ最新作である「ゴッド・オブ・ウォーIII」(PlayStation 3)には,最先端のグラフィックスに度肝を抜く演出がふんだんに盛り込まれており,PS3専用タイトルの中でも屈指の人気を誇る。
近年は,日本でもその人気を確立させつつあり,主人公のGod of Warことクレイトスも,その兄貴的な風貌からか,ファンのあいだでは“クレイトスさん”の愛称で親しまれている。
さて,E3の試遊台で用意されていたデモは,荒れた海原を走る船上からゲームが始まる。どことなく初代God of Warの序盤を連想させるステージだが,いつものようにクレイトスさんがバッタバッタと敵をなぎ倒していく。
ちなみに操作感は「まさしくGod of War!」といった感触で,なんの違和感もなく楽しめた。もちろん,ゴッド・オブ・ウォーIIIと比べるとグラフィックス面では格段に見劣りするが,移動やジャンプをはじめとする各種アクションの操作感や,敵を倒したときの手応え,画面の雰囲気,そしてボス戦の演出など,どれをとっても“God of Warらしさ”に溢れているから驚きである。
またボス戦では,一定のダメージを与えると,これまたお馴染みとなる「QTEアクション」が発動。指定されたボタンをタイミング良く押していくことで敵に大ダメージを与えられ,その様子がド派手な演出で表現される。
ちなみに本作には,PSP版God of Warの第1作「ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲」にも増して“巨大なボスキャラ”が登場し,さらに没入感のあるゲームプレイが体験できるのだという。
開発元は,前作と同じReady At Dawnスタジオで,北米地域では2010年秋に発売される予定。今作もまた,PSP屈指のハイクオリティな作品に仕上がることは間違いなさそうだ。
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