東京ゲームショウ2015の開幕に合わせる形でWargaming.netが正式サービスを開始した「World of Warships」(PC)」は,日本海軍の艦艇が多数登場することもあり,大日本帝国海軍好きや「艦隊これくしょん -艦これ-」の提督達から,熱い注目を集めているタイトルだ。たいへん日本向きと言ってもいいだろう。
4Gamer:
期待しています。次は,ゲーム内チャットでもしばしば激論が交わされる,HE弾とAP弾の使い分けに関してです。
「World of Tanks」(PC / PS4 / Xbox One / Xbox 360)だと,砲弾の貫通やダメージモデルなどは,数式レベルで公表されています。World of Warshipsで,そういった情報が公開される予定はあるのでしょうか。
Ivan Moroz氏:
いま,艦艇の装甲に関するデータを公開できるよう,リストを作っています。またUIを改善し,AP弾やHE弾に関する情報をゲーム内でも素早く閲覧できるようにする計画もあります。
ただ,数式そのほかのパラメータに関する情報公開は,現状,まだ予定にありません。これについては,今も細かく調整が続いていますからね。
Ivan Moroz氏:
まず,当たり前の話として,甲板への直撃と貫通は発生します。そのうえで,ゲーム的なメカニズムを説明しますね。
World of Warshipsにおいて,砲弾と目標の距離は,大きく分けて3種類に分類されています。1つは近距離,もう1つは遠距離,そして最後にその中間です。この距離が実際に何kmなのかは,艦や砲の口径によって異なります。
4Gamer:
最後に,将来的な機能拡張についてです。
東京ゲームショウに限らず,世界中のゲームショウにおいて,仮想現実対応ヘッドマウントディスプレイ(以下,VR HMD)への注目度は非常に高くなっています。手元が見えなくなる以上,VR HMDを装着してWorld of Warshipsをプレイするのは,あまりにも非現実的だと思いますが,何らかの形で対応するという可能性はあるのでしょうか。
Ivan Moroz氏:
今はまだ,なんとも言えませんね。ただ,これからWorld of Warshipsがユーザーを増やしていくなかで,チャンスがあれば,そういった新しい技術にも積極的にチャレンジしていきたいとは思っています。
追加でお話すると,VR HMDの市場がどれくらい大きなものになるかというのも,大きな指標になるでしょう。
4Gamer:
ありがとうございました。
World of Warshipsの現在はあくまでも「今の仕様」
ということで,World of Warshipsのゲームメカニズムについて,時間の許す限り聞いてみた。まだまだ聞き足りないところがあるが,ゲームチャットでしばしば話題になる論点はカバーしたつもりでいる。
もっとも,今回聞けた仕様は,あくまでも「正式サービス開始直後の仕様」である。オンラインゲームにおいて,仕様は刻々と変化するものであるので,World of Warshipsのガチ勢は,引き続き,最新パッチのニュースリリースをしっかりとチェックするようにしたいところだ。
一方,カジュアルにWorld of Warshipsを楽しむのであれば,正直,「そこまで知らなくてもいいんじゃない?」というのが,筆者の個人的な本音だ。最低限把握しておいたほうがよい情報は,ゲームUIの改善で表示されるようになっていくとのことなので,その点では安心して楽しめるだろう。
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